ボールドという洗濯用洗剤がある。P&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン)社の製品である。
このボールドのTVコマーシャルは、見ていて大変に気色悪い。なぜなら登場する人物が全て男だからだ。洗濯洗剤のCMで、どうして男ばかりが出てきて、男ばかりが洗濯をしているのか。
現実には、洗濯は多くは女性がしているだろう。男女差別とかいう問題ではなく、事実はそうである。男性も家事をするべきだ、女性も社会に出るべきだ、と いうのはイデオロギーとして、まあご自由に、であるが、現実は男性が社会で仕事をして、女性が家事をしている、というのが多くの場合である。
なのに、どうして洗剤のCMに男性ばかりを登場させるのか。「男性が洗濯をすべき」と主張するなら正々堂々と主張すれば良いのに、CMの裏に潜ませる。このCMには、実際には通らない妙なイデオロギーというものが裏に透けて見えるので気色悪いのだ。
【今日の偽善者:P&G社】